競馬で勝利を掴むためには、馬券の買い方やレース予想などのスキルアップはもちろん、競馬全体の仕組みを理解することも重要です。特に、馬券購入に直結する「還元率(払戻率)」は、勝率アップを目指す上で絶対に知っておくべきポイントです。
3連単を的中させたのに、馬単と比べて配当が意外と低いと感じた経験はありませんか?これは、馬券ごとに設定されている還元率の違いによるものです。
本記事では、競馬における還元率の仕組みを解説します。還元率を理解し、より効率的に馬券を購入をすることで、競馬をより楽しむことができるようになります。
還元率は、ギャンブルでの売上総額に対するプレイヤーへの払戻金の割合を示し、控除率は運営側が利益として得る割合を表します。両者の合計は常に100%となります。高い還元率はプレイヤーにとって有利で、勝ちやすいギャンブルと言えますが、高い控除率はプレイヤーに不利で、勝ちにくくなります。
競馬と他のギャンブルの還元率を比較
競馬で勝つ人はわずか5%で、95%の人は負けていると言われています。競馬の還元率を理由にされることが多いですが、競馬の還元率は70%~80%と他の公営ギャンブルと比べても還元率の高いジャンルになります。
※宝くじ・totoは非課税。競馬・競艇・オートレースで勝った額は一時所得の課税対象であり、一時所得分を差し引くと実質58.5%となります。
還元率と控除率をごっちゃにして間違って覚えてる人が稀にいますので説明すると、控除率は運営側(胴元)の取り分(手数料)で、競馬でいえば中央競馬(JRA)または地方競馬(NAR)の収益になります。競馬は賭け額から控除率(20%~30%)を差し引いた返戻率(70%~80%)を、賭けた人同士で取り合うギャンブルです。
宝くじやtotoと比べて高い還元率とはいっても、このマイナスゲームの競馬で5%の勝ち組になるのは非常に難しいことだといえます。
馬券の種類別に還元率を比較
競馬では、様々な種類の馬券が販売されています。その還元率(払戻率)は次の通りです。
投票法 | 中央(JRA) | 地方(NAR) |
単勝 | 80.0% | 80.0% |
複勝 | 80.0% | 80.0% |
枠連 | 77.5% | 75.0% |
枠単 | ー | 75.0% |
馬連 | 77.5% | 75.0% ※1 |
ワイド | 77.5% | 75.0% ※2 |
馬単 | 75.0% | 75.0% |
3連複 | 75.0% | 72.5% ※3 |
3連単 | 72.5% | 72.5% ※4 |
WIN5/SPAT4 LOTO | 70.0% | 70.0% |
※2 ホッカイドウ(ワイド:80.0%)
※3 ホッカイドウ(3連複:70.0%)
※4 ホッカイドウ(3連単:70.0%)
馬券の種類によって還元率は異なります。
最も還元率が高いのは単勝・複勝で80%です。
重賞式(WIN5/SPAT4 LOTO)を除いて3連単が最も還元率が低く70%です。
配当が高い馬券であればあるほど、還元率は低くなります。
一見すると、還元率の高い単勝・複勝の方が有利に思えますが、オッズが低いため的中し続ける必要があり、長期的な収支安定には難易度が高いです。
一方、3連単は還元率が低くても、高額配当による上振れを期待できます。回収率を意識するなら、的中率と配当のバランスを考慮し、3連単や3連複も積極的に検討しましょう。
それぞれの馬券の特徴を理解し、状況に応じて戦略を使い分けることが重要です。
各馬券の特徴と戦略のポイント
まとめ
馬券の種類はそれぞれ異なる魅力があり、一概に「これが良い」と言えるものはありません。
自分の目標や資金状況、競馬知識などを考慮し、最適な戦略を選択することが重要です。
還元率だけでなく、オッズや的中率、配当など様々な要素を総合的に判断し、競馬を楽しみながら収支アップを目指しましょう。
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