日本競走馬協会が主催する、世界屈指のサラブレッドセリ市場「セレクトセール2024」が、今年もノーザンホースパークで行われる。昨年2日間の総売り上げが、過去最高の281億4500万円を記録し、日本ダービーをセール出身のダノンデサイルが制覇するなど、注目度は増すばかりだ。今回は記事を初日(7月8日)の1歳馬と2日目(7月9日)の当歳馬と2部に分けて見どころを紹介する。
「セレクト」の名称通り、主催者側で厳選された競走馬のみが出場する点が特徴であり、従来のセリ市ではお目にかかれなかったような高品質なサラブレッドが取引されることで、サラブレッド流通の活性化を目的としている。
毎年7月にノーザンホースパークで開催され、2日程度の日程を組み、初日に1歳馬、2日目に当歳馬(0歳馬)が開催される。
1998年の第1回開催以来、ディープインパクトをはじめキングカメハメハといった数多くのG1優勝馬がこれまで上場され、日本の競走馬市場に大きな変革をもたらしたと評価されている。
セレクトセール出身馬の活躍が凄いメェ~!
ドバイワールドCを勝ったウシュバテソーロもセール出身。購買価格はたった2500万円!
近年は芝だけでなくダートでも活躍するセール出身馬が多いんや!
POG的にも要注目のセールなんやで!早くから目をつけて指名候補や!
セレクトセール2024参考情報
開催情報
- 開催日
7月8日(月) 1歳馬 10:00~
7月9日(火) 当歳馬 9:30~- 上場馬リスト
1歳馬 : 240頭予定
当歳馬 : 230頭予定
上場馬の血統(ブラックタイプ)や馬体写真・動画を確認できる。- カタログ
関係者のみ無料配布だが、ノーザンホースパーク オンラインショップで購入可能。
- ライブ中継
1日目
2日目
上場馬の父の種付料(2024年・公示価格)
国内種牡馬
* | アジアエクスプレス | 120万円 |
アドマイヤマーズ | 250万円 | |
アルアイン | 200万円 | |
イスラボニータ | 200万円 | |
インディチャンプ | 120万円 | |
* | ヴァンゴッホ | 180万円 |
エイシンフラッシュ | 80万円 | |
エピファネイア | 1500万円 | |
エフフォーリア | 400万円 | |
オルフェーブル | 350万円 | |
キズナ | 1200万円 | |
キタサンブラック | 2000万円 | |
クリソベリル | 300万円 | |
グレーターロンドン | 200万円 | |
コントレイル | 1500万円 | |
ゴールドシップ | 250万円 | |
ゴールドドリーム | 180万円 | |
サトノアラジン | 150万円 | |
サトノクラウン | 200万円 | |
サトノダイヤモンド | 150万円 | |
サリオス | 200万円 | |
サートゥルナーリア | 800万円 | |
* | シスキン | 200万円 |
* | シニスターミニスター | 700万円 |
ジャスタウェイ | 300万円 | |
* | ジャンダルム | 100万円 |
* | シャンハイボビー | 250万円 |
シュヴァルグラン | 150万円 | |
シルバーステート | 500万円 | |
スクリーンヒーロー | Private | |
スワーヴリチャード | 1500万円 | |
ダイワメジャー | Private | |
ダノンキングリ― | 150万円 | |
ダノンスマッシュ | 220万円 | |
タワーオブロンドン | 150万円 | |
ディーマジェスティ | 50万円 | |
* | デクラレーションオブウォー | 300万円 |
* | ドレフォン | 600万円 |
トーセンラー | 80万円 | |
* | ナダル | 300万円 |
* | ニューイヤーズデイ | 600万円 |
パドトロワ | 50万円 | |
* | ハービンジャー | Private |
ビッグアーサー | 300万円 | |
フィエールマン | 300万円 | |
ブラックタイド | Private | |
* | ブリックスアンドモルタル | 600万円 |
* | ヘニーヒューズ | 500万円 |
* | ベンバトル | 250万円 |
* | ポエティックフレア | Private |
* | ホットロッドチャーリー | 150万円 |
* | マインドユアビスケッツ | 300万円 |
マカヒキ | 50万円 | |
* | マジェスティックウォリアー | 180万円 |
* | ミスターメロディ | 150万円 |
ミッキーアイル | 150万円 | |
モーリス | 800万円 | |
リアルインパクト | 50万円 | |
リアルスティール | 300万円 | |
リオンディーズ | 400万円 | |
ルヴァンスレーヴ | 300万円 | |
ルーラーシップ | 350万円 | |
レイデオロ | 500万円 | |
レッドファルクス | 50万円 | |
ロゴタイプ | 50万円 | |
ロードカナロア | 1200万円 |
海外種牡馬
American Pharoah(USA) | US$50,000 | |
Authentic(USA) | US$50,000 | |
Baaeed(GB) | GB£80,000 | |
Epicenter(USA) | US$40,000 | |
Essential Quality(USA) | US$65,000 | |
Flightline(USA) | US$150,000 | |
Gun Runner(USA) | US$250,000 | |
Justify(USA) | Private | |
Known Agenda(USA) | US$7,500 | |
Mendelssohn(USA) | US$15,000 | |
Palace Pier(GB) | GB£45,000 | |
St Mark’s Basilica(FR) | €50,000 | |
Wootton Bassett(GB) | €200,000 | |
Zarak(FR) | €60,000 |
1日目(1歳馬)
1日目(1歳馬)の見どころ
1歳馬の見どころはなんといってもコントレイル産駒だ。昨年のセレクトセールでは初年度産駒の当歳馬が20頭中9頭で億超え、「コンヴィクションIIの2023」が(株)ノースヒルズに歴代3位の5億2000万円で購買され話題となった。今年のセレクトセールでもコントレイル産駒が中心となるのは間違いないだろう。今年の1歳馬は全8頭のコントレイル産駒が上場され、高額取引が予想される。
コントレイル産駒一覧
その他の注目馬
1日目(1歳馬)セール結果
高額取引となった上位は歴代獲得賞金1位となったイクイノックスの父キタサンブラック産駒、今年のダービーを制したダノンデサイルの父エピファネイア産駒が上位を占める中、初年度産駒となるコントレイルも億超えが4頭と期待の現れる落札額となった。その他に1歳馬が2年目の産駒となるサートゥルナーリアの産駒も人気でホロロジストの2023が2億1000万円で落札となった。
1歳馬セレクトセールで最高額となったのは、上場番号100番・デルフィニアIIの2023(牡)が同セール史上2位の5億9000万円でロデオジャパンに落札された。父キタサンブラック、母デルフィニアII、母の父Galileoという血統だ。
2日目(当歳馬)
2日目(当歳馬)の見どころ
当歳馬でも1歳馬と同じくコントレイル産駒に人気が集まるだろうが、他に注目したいのはFlightline産駒だ。今年のフライトライン産駒は全3頭いずれも良血の牡馬で高額取引が予想される。
2021年のデビューから圧勝に次ぐ圧勝で、22年のブリーダーズカップクラシック制覇までG1での4勝を含む6戦全勝の驚異的な戦績を残した。わずか6戦で2着馬に合計71馬身差をつけ、無敗のまま史上最強馬へと上り詰めた。フライトラインの種付け料は初年度から破格の20万ドルに決定。エクリプス賞年度代表馬、2022年のワールドベストホースにも選ばれ、パシフィッククラシックのレーティングが140に上方修正された史上最強馬だ。
Flightline産駒一覧
その他の注目馬
2日目(1歳馬)セール結果
今回の1歳馬セレクトセールで最高額となったのは、上場番号364番・セリエンホルデの2024(牡)が4億1000万円で田畑利彦氏に落札された。父キタサンブラック、母セリエンホルデ、母の父Soldier Hollowで半兄にシュネルマイスターのいる血統だ。
高額取引となった上位は1歳馬と同じくキタサンブラック産駒やエピファネイア産駒が人気を集め、高額で落札となった。注目のダート最強馬Flightline産駒は3頭のうち2頭は2億1000万円の高額で落札。コントレイル産駒は25頭が上場し25頭中9頭が億超えとなり人気を集めた。
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