はじめに(2024年産の全体像)

昨年のコントレイルやクリソベリルのような大物感のある種牡馬はいないが、個性的で粒揃いの馬が多い印象。新種牡馬ではエフフォーリアが198頭、チュウワウィーザードが193頭、サリオスが176頭と多く種付けしているが、種牡馬全体ではキタサンブラックが242頭、コントレイルが212頭、サートゥルナーリアが201頭と、それぞれ新種牡馬を上回る種付け数であり、2024年産もこの3頭が中心となる世代となりそうだ。

サートゥルナーリアは2022年産の2歳時の成績が平均的に高いものの、重賞クラスでは見劣りする。一方で、キタサンブラックは安定した産駒を輩出し、22年産の年度代表馬クロワデュノールを送り出しており、24年産でも期待が持てる種牡馬である。コントレイルは2023年産が初年度産駒で未知数ながら、父ディープインパクトとの親子無敗クラシック3冠という実績から注目されている。

2024年産において、新種牡馬からこの3頭(キタサンブラック、コントレイル、サートゥルナーリア)に割って入るようなPOG向きの本命馬は現れにくいが、一口馬主の募集では魅力的な種牡馬が多く、楽しみな馬が揃っている。

ウマキン選抜の新種牡馬

今回、注目すべき種牡馬や話題の馬を厳選してまとめたので、POGや一口馬主の出資検討の参考にしてほしい。

エフフォーリア

基本情報

出生年月日2018年3月10日
毛色鹿毛
エピファネイア
ケイティーズハート
競走成績11戦6勝
獲得賞金7億7663万6000円
表彰歴2021年 年度代表馬 / 最優秀3歳牡馬
主な勝鞍21’皐月賞(G1)
21’天皇賞秋(G1)
21’有馬記念(G1)
21’共同通信杯(G3)
厩舎鹿戸雄一(美浦)
生産者/産地ノーザンファーム (安平町)
馬主キャロットファーム
馬場適正
ダート
距離適性
短距離
長距離
脚質
逃げ
先差
追込
成長タイプ
早熟
晩成

種付け料推移

供用年数年度種付料
(万円)
初年度2023300
2年目2024400
3年目2025400
配合検討

エフフォーリアはSS 4*3のクロスを持つため、理想的な交配相手はSSを含まない繁殖牝馬である。しかし、国内の繁殖牝馬の多くにSSの血が入っている現状を考慮すれば、産駒がSS 4*5*5程度のクロスであれば許容範囲。ノーザンダンサー系を多く持つ肌馬や米国産の海外牝馬などは相性が良さそうだ。

総合評価

父エピファネイアに母父ハーツクライとダービーでの適正は間違いないんやろうけど、エピファ産駒だけに当たり外れに差がでそうで、良血の牝系で当たりの確率を高めたいな。出資を検討するなら社台系クラブ限定やな。

サリオス

基本情報

出生年月日2017年1月23日
毛色栗毛
ハーツクライ
サロミナ
競走成績15戦5勝
獲得賞金4億9217万7100円
主な勝鞍19’朝日杯FS(G1)
20’毎日王冠(G2)
22’毎日王冠(G1)
19’サウジアラビアRC(G3)
調教師堀 宣行(美浦)
生産者/産地ノーザンファーム (安平町)
馬主シルクレーシング
馬場適正
ダート
距離適性
短距離
長距離
脚質
逃げ
先差
追込
成長タイプ
早熟
晩成

種付け料推移

供用年数年度種付料
(万円)
初年度2023150
2年目2024200
3年目2025200
配合検討

母サロミナはサラキアやサリエラなどの重賞クラスの産駒を輩出しており、早熟傾向が強いことから、POGでも高い人気を誇る血統。この母系の影響もあり、新種牡馬となったサリオスへの期待は大きい。

サリオス自身は現役時代にマイル戦で結果を残したが、父ハーツクライの影響も考慮すれば、肌馬次第で中距離適性のある産駒が出る可能性も高い。特に、ノーザンダンサー系のLyphard、Nijinskyを内包しており、これらを持つ肌馬との配合によって、早期から活躍しクラシックも狙える芝向きの産駒が期待できる。

総合評価

ドゥデュースやスワーヴリチャードと同じハーツクライ産駒。スワーヴリチャードの種付け料が急上昇して1,500万円(2024年)になったし、種付け料が上がる前の初年度から狙いたいな。

オジュウチョウサン

基本情報

出生年月日2011年4月3日
毛色鹿毛
ステイゴールド
シャドウシルエット
競走成績40戦20勝
獲得賞金9億4137万7000円
表彰歴22’最優秀障害馬
21’最優秀障害馬
18’最優秀障害馬
17’最優秀障害馬
16’最優秀障害馬
主な勝鞍16’17’18’19’20’22’中山グランドジャンプ(JG1)
16’17’21’中山大障害(JG1)
16’17’東京ハイジャンプ(JG2)
17’19’20’阪神スプリング(JG2)
16’東京ジャンプステークス(JG3)
調教師和田正一郎(美浦)
生産者/産地坂東牧場(平取町)
馬主チョウサン
馬場適正
ダート
距離適性
短距離
長距離
脚質
逃げ
追込
成長タイプ
早熟
晩成

種付け料推移

供用年数年度種付料
(万円)
初年度2023100
2年目202480
3年目2025?
配合検討

父ステイゴールド譲りのスタミナがあり、長距離適性が高い。
配合相手は、スタミナを活かしつつスピードを補えるミスプロ系(キンカメ系含む)の血統を持つ肌馬が好相性。障害と平地の両立を視野に入れる場合、短距離寄りの牝系は避けたい。

総合評価

障害重賞15勝の記録を持つ障害王。障害レースだけでなく、平地で2勝するなどし、有馬記念にも出走。2024年産の登録はわずか4頭。種牡馬としては未知数だけに様子はみたほうがええな。

ストラクター

基本情報

出生年月日2017年2月4日
毛色鹿毛
Palace Malice
Miss Always Ready
競走成績4戦3勝
獲得賞金$ 710,880
主な勝鞍19’BCジュヴェナイルターフ(G1)
19’ピルグリムS(G3)
調教師C.ブラウン
生産者/産地Three Chimneys Farm, LLC
馬主Jeff Drown & Don Rachel
馬場適正
ダート
距離適性
短距離
長距離
脚質
逃げ
追込
成長タイプ
早熟
晩成

種付け料推移

供用年数年度種付料
(万円)
初年度202370
2年目202440
3年目202570
配合検討

ストラクターは2歳時にデビュー戦からG1を含む3連勝を果たしたものの、3歳時は喉の手術と怪我の影響で未出走となり、4歳での復帰戦後に引退した。父パレスマリス譲りの早熟性を持つことは確かであり、パレスマリスの母パレスルーマーの産駒は日本でも成功例が多く、ジャスティンパレスやアイアンバローズなどがSS系との相性の良さを示している。
ストラクターの配合相手としては、相性が良さそうなSS系の中でもダイワメジャーを父に持つ肌馬との組み合わせで、国内マイルだけでなく香港マイル制覇を狙える産駒の誕生に期待したい。

総合評価

2024年に父パレスマリスが日本で供用開始にならんかったら貴重な血統やったんやけど、パレスマリス産駒の活躍と種付け料の安さからか初年度の種付け頭数29頭から2年目は68頭にアップ。クラブで募集されるのはレアだろうが、募集で見つけたら一発あるんちゃうか。

チュウワウィザード

基本情報

出生年月日2015年4月19日
毛色青鹿毛
キングカメハメハ
チュウワブロッサム
競走成績26戦11勝
獲得賞金10億5219万円
表彰歴20’最優秀ダートホース
主な勝鞍20’チャンピオンズカップ(G1)
19’JBCクラシック(Jpn1)
20’22’川崎記念(Jpn1)
19’平安ステークス(G3)
18’名古屋グランプリ(Jpn3)
19’ダイオライト記念(Jpn3)
調教師大久保龍志(栗東)
生産者/産地ノーザンファーム (安平町)
馬主中西忍
馬場適正
ダート
距離適性
短距離
長距離
脚質
逃げ
先差
追込
成長タイプ
早熟
晩成

種付け料推移

供用年数年度種付料
(万円)
初年度2023120
2年目2024150
3年目2025150
配合検討

チュウワウィザードの牝系はダート適性の強い産駒が出やすく、従兄弟のルヴァンスレーヴも父シンボリクリスエス、母父ネオユニバースという芝寄りの血統ながらダートで成功している。両者の父はダートG1勝ちがないにもかかわらず、同牝系からダートG1馬が2頭誕生していることが、その適性の強さを裏付けている。
配合相手は、ミスプロ系でなければ相手を選ばない。最初からダートを狙うならシニスターミニスターやゴールドアリュール系のダート馬を父に持つ肌馬が理想的。

総合評価

父キングカメハメハのダート系種牡馬にはホッコータルマエがいるけど、種牡馬としてはまだ結果を残せてないな。一方、チュウワウィザードは従兄弟にルヴァンスレーヴを持ち、血統的な裏付けもあるし期待できそう。ダートの中距離適性から、将来的にはダート三冠も狙える種牡馬となる可能性もあるで。日高系クラブでの募集が多くなりそうやな。

オメガパフューム

基本情報

出生年月日2015年4月6日
毛色芦毛
スウェプトオーヴァーボード
オメガフレグランス
競走成績26戦11勝
獲得賞金7億5207万円
表彰歴19’ダートグレード競走特別賞馬
22’NAR特別表彰馬
主な勝鞍18’19’20’21’東京大賞典競走(G1)
19’帝王賞(Jpn1)
18’シリウスS(G3)
20’平安ステークス(G3)
22’アンタレスS(G3)
調教師安田翔伍(栗東)
生産者/産地社台ファーム
馬主原禮子
馬場適正
ダート
距離適性
短距離
長距離
脚質
逃げ
追込
成長タイプ
早熟
晩成

種付け料推移

供用年数年度種付料
(万円)
初年度202350
2年目202450
3年目202550
配合検討

オメガパフュームはダート馬としては小柄な体型のため、繁殖相手には馬格のある牝馬が望ましい。父スウェプトオーヴァーボード産駒特有の気性の荒さもあるため、過度なインブリードは避けるべきだ。SSの3×4は成立しやすい血統ではあるが、気性面への影響を考慮すると極力避けたほうが良いだろう。

総合評価

父は亡きスウェプトオーヴァーボードで、同じ父を持つレッドファルクスに比べると血統的にダート適性が強く、距離適性も長い。ダートがだめなら芝でといった「逆つぶし」の効く馬としても面白いな。現役時代の戦績はチュウワウィザードと大きな差はなく、競争能力の高さは証明済だが、種付け料が安い点は、一口馬主にとってプラスやな。

番外編

2023年に供用開始の注目したい海外種牡馬を紹介。

Flightline

基本情報

出生年月日2018年3月14日
毛色鹿毛
Tapit
Feathered
競走成績6戦6勝
獲得賞金$ 4,514,800
表彰歴22’ワールドベストレースホース
22’エクリプス賞年度代表馬
22’エクリプス賞最優秀古牡馬
主な勝鞍22’BCクラシック(G1)
22’メトロポリタンH(G1)
22’パシフィッククラシック(G1)
21’マリブS(G1)
調教師J.サドラー
生産者/産地Summer Wind Equine
馬主Hronis Racing LLC
Siena Farm LLC Et Al
馬場適正
ダート
距離適性
短距離
長距離
脚質
逃げ
追込
成長タイプ
早熟
晩成

種付け料推移

供用年数年度種付料
(万ドル)
初年度202320
2年目202415
3年目202515
配合検討

Flightlineは海外種牡馬で日本では持込馬に限られるため配合の検討は割愛。しかし、Halo系を含まない血統構成のため、日本のSS系牝馬との相性は良さそうだ。特に、日本のダートで実績のあるゴールドアリュール系の肌馬との配合は興味深い。

総合評価

2021年のデビューからわずか6戦で2着馬に合計71馬身差をつけ、無敗のまま引退した史上最強馬。種付け料が高額で一口馬主には向かないが、ダートのPOG「すぱっと!POG!」のJRA枠で指名したい。

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ウマキン

小学生の頃に「ダビスタ」で競馬に興味を持ち、20代で馬券を買うも当たらず、馬券の才能がないと実感してPOGに熱中。30代となり一口馬主に興味を持つも資金的に余裕が無く断念するが、ユニオンOCの出資権利に当選し、念願の一口馬主に。その後DMMバヌーシーでも出資。

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